2009/12/15

森の神様に会いに行く

スノーシュー体験について

大雪山国立公園は夏の高山植物や日本一早く始まる紅葉が有名ですが、冬のシルキースノー(絹雪)と呼ばれる軽やかできめの細かい美しい雪も見逃すことはできません。
その雪を体験するのはこれまでスキー・スノーボードもしくは雪山登山など準備が必要なものが中心でしたが、スノーシューはもっと気軽に雪の世界へ連れて行ってくれます。


スノーシューは昔で言う「かんじき」ですが、最近はデザインも豊富でおしゃれなものがたくさん見られます。目的別でも平らな雪上のハイキング用のものから、本格的なトレッキング用、レース用まで種類はいろいろです。

通常は雪用の運動靴にビンディングで固定するだけで準備完了です。最初はバランスを取るのに不思議な感覚がありますが、5mほど歩いてみたらだいたいコツがつかめてきます。

スノーシューを履くとふかふかの深雪の上でも沈まずに歩くことができ、まるで忍者のようです。スノーシューのサイズにもよりますが、通常は体重に比例するため大柄な方はちょっと沈みも大きくなり、足踏みも大きくしなくてはなりません。その分運動量も増すので、身体はポカポカし冷たい空気が気持ちよく感じられるでしょう。

くるみの沢散策


今回は天人峡の一歩手前にある「くるみの沢」での冬の散策をご紹介します。
天人峡美瑛線の道路で車を降りてスノーシューを履き、手にはストックを持って道なき道に突入です。雪に覆われている間は方向感覚を失いますので、くれぐれもガイド動向のうえで散策をお楽しみ下さい。
くるみの沢周辺ではエゾシカ、モモンガ、キタキツネなどの動物が見られることの多い場所です。冬の期間はその動物達の足跡や木に隠れている様子を探すことが楽しみのひとつです。
この散策は終点を「森の神様」と呼ばれている推定樹齢900年のカツラの大木とし、その木を目指して往復約1時間の雪の中をガイドの話を聞きながらのハイキングです。
夏と冬の木々の違いをはじめ自然の中で起こっている変化についての説明に耳を傾けながら360度白銀の世界を進んで行きます。説明の切れ間には静寂が訪れ、雪が降る音さえ聞こえてきそうです。
まるで自分も自然の一部になったような気分を味わえます。

スノーシューを利用したアクティビティは大人向けのものから、子供達が元気にソリをしたり、自然観察を目的とするプログラムも用意されています。
北米ではスノーシューを利用した授業が盛んに行われており、2006年には500以上の学校が肥満の解消を目的として冬の期間の体育の授業に取り入れています。

これから日本でも冬の楽しみのひとつとして多くの方にぜひ体験してもらいたいアクティビティです。
大雪山国立公園でダイナミックな冬景色をどうぞお楽しみ下さい!